誰でも、はじめて補聴器を使うときは不安なものです。
一人で抱え込まず、身近な人やお店に相談してみましょう。
ここでは、みなさんからのよくあるご質問にお答えします。
聴力には個人差があり、補聴器を装用したときの聞こえ方も様々です。
100%以前と同じ完璧な聞こえを取り戻すことはできませんが、
自分に合った補聴器をつけることで、
確実に今よりも聞こえるようになります。
聞きたい音が以前より良く聞こえると感じたら、それは補聴器の効果です。
補聴器を上手に使いこなすためには、とにかく使って慣れること。はじめは1日1時間程度、静かなところで。慣れてきたら時間を長くしたり、騒がしいところで使ってみたりしてください。
そして、ご購入後1ヶ月くらいは1週間に一度の割合で、購入したお店で微調整してもらうことをおすすめします。普段の生活の中で使ってみて、もっとよく聞きたい音はどんな音か、不快に感じた音はどんな音かをお店の人に伝えてください。そうして調整し、少しずつ慣れていくことが「快適な聞こえ」に近づくポイントなのです。
個々の聞こえの程度や使用目的に合わせた、その結果が価格になります。ただし、高価格品にはより多くの調整機能があり、使用環境が広がるため、様々なニーズへの対応が可能になります。
また、色や形状等の好みへの対応もできます。
必ずご自分で、出来ればご家族の方もご一緒にお店にお越しいただき、納得の行くまで認定補聴器技能者にご相談ください。
難聴の状況はひとり一人違い、補聴器を使用する目的も違います。一番重要なことは、きちんと自分の聞こえに合わせることです。
車と同じように、補聴器も定期的にメンテナンスをすることが、長く快適に使い続けるコツです。購入時に問題がなくても、時間とともに聴力が変化したり、体調や環境によって聞こえ方が変わることもありますので、少しでも気になることがあったらご相談ください。
きちんと調整してもらったはずなのに、以前よりも聞こえにくくなったなと思ったら、すぐに耳鼻科の専門医やお店に相談をしてみましょう。
聴力は、年齢や体調の変化によって変わることもあります。補聴器をつけてからも、できれば半年に一度は聞こえのチェックをしてもらってください。
※聴力変化の原因や程度によっては、同じ補聴器が使用できない場合もあります。
ご購入後1ヶ月間は1週間に一度、調整することをおすすめします。
その際には、普段の生活の中での聞こえがどうだったかを書き留めておき、できるだけ詳しくお話しください。ちょっと面倒なようですが、そのような調整を繰り返すことで、本当にあなたに合った補聴器になっていくのです。
ただ、きちんとしたお手入れをしながら10年近く使っている方もいます。
補聴器はデリケートな精密器械で、汗やホコリを嫌います。より良い状態で長くお使いいただくためには、定期的な点検やクリーニングをしてもらうことが大切です。
健康保険および生命保険関連での支援制度はありませんが、身体障害者(聴力障害)手帳保持者の方には、程度に応じて補聴具費の支給を受けられる公的な福祉制度があります。
購入補助制度については、居住する市区町村の障害者自立支援法担当窓口にお問い合わせください。